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2015年10月

2015年10月30日 (金)

金魚本~ハウツー本の数々

金魚のハウツー本は、おしなべて同じような書名です。どこからどこまでが書名で、どこからがサブタイトルか分からないんですよね。

そもそもネットが発展する前は、ほとんどの情報がこのようなハウツー本からしか得ることが出来なかったんですね。だから、新たに書店で見たことがない本が出ていたら、ほとんど知っている内容であっても、少しでも知らない記事があったら購入して貪るように読んだ記憶があります。

その中でも、私が一番最初に買ったのが以下の本です。トイレまで持ち込んで読み込んだものです。金魚の写真を見ては、自宅の水槽に泳がせるのを夢想していたものです。

Img_r_2 『金魚の飼い方』成美堂出版 1994年

ま、ほとんど同じ内容なんですよ。解説するにもあまりないんですよねえ。

Img_0001_r 『やさしい金魚の飼い方』 梶純夫 有紀書房 1995

Img_0002_r 『上手な金魚の飼い方』 熊谷孝良 東京書店 昭和57年(1982)

熊谷氏の本には少しコメントしておきますね。他書と比較して情報が専門的で、遺伝の実際などより詳細な情報が欲しい愛好家には重宝する内容です。飼い始めた頃は難しかったですねえ。

Img_0003_r 『金魚百科』 渡辺良夫 星電社 1984年

この本は、どちらかというとショップに置いていた記憶があります。内容は専門的で今でも読みごたえはありますね。

別エントリーでご紹介すべきなんでしょうが、もう少し見ていくと。

Img_0005 13ページ

この2尾、どうやら宇野系のようですね。上は間違いなく宇野系です。

でキャプションには、上下2尾は品評会向けではないと!(^^;)

「ランチュウそのものの可愛らしさ」というものに注目されているようです。

因みに

Img_0008 15ページ

このオランダシシガシラの四角い座布団乗せているみたいな個体。良い感じです。

さらに、

Img_0009 35ページ

ハマニシキと明記されています。当初、名前に“錦”とあるようにこのようなキャリコを目指していたようですね。珍しいです。

Img_0004_r 『金魚』 白石光監修 西東社 1996年

写真と図が豊富で読みやすいですね。桜井良平氏の後継本なんでしょうね。

Img_0006_r 『新しい金魚の飼い方殖やし方』 中路晋一 日本文芸社 昭和50年(1975)

初版が何年かは不明。昭和50年時点で23版なのでかなり古い本なんでしょうね。ほとんど写真はないんです。

Img_0007_r 『金魚の上手な飼い方』 大田一男 有紀書房 1994年

ほぼ同時期に有紀書房から二冊の本が発行されていたんですね。そんなに違いはないんですけど。(^^;)

ざっと見てきましたけど、ネットが発達した現在はハウツー本の役目も少なくなってきたんでしょうかね。ネットはすぐ情報として消えちゃいますけど、やっぱりこうして手元に残る情報を私は大事にしたいです。

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2015年10月29日 (木)

『国土が日本人の謎を解く』~読書ノート~

良い本に巡り合いました。

昔から、数々の日本人論がありましたが、本書は全く違う視点で日本人の本質を突いてきます。

章立てを見ていくと、

序章 「日本人」の否定からは何も生まない

第一章 歴史を動かしたコクドと災害・飢饉

第二章 なぜ「日本人」は生まれたか

第三章 なぜ日本人は世界の残酷さを理解できないか

第四章 なぜ日本人は権力を嫌うのか

第五章 なぜ日本人は中国人とここまで違うのか

第六章 なぜ日本人には長期戦略がないと言われるのか

第七章 なぜ日本人はグローバル化の中で彷徨っているか

いつ何時、自然災害に襲われるか分からない日本列島。

大事な人が突然災害で亡くすことが当たり前な国土に住んでいることは、日本人を太古の昔から規定していると。

片や、その他の国々は、人が亡くなるのは災害ではなく、多くが殺人であること。この違いは大変大きい。中国など多くの国々は、都市の周りに城壁を作ったが、それは災害に備えてではなく、他国の侵入の対抗措置。

世界の残酷さは、イスラム国を見れば良く理解できます。中国の厚かましさは、基本、人を信じられない世界で生き抜く逞しさと言えば良いのでしょうが、私たちには理解できないのは仕方がないのかもしれません。でも、それだけ民族や考え方が違うことをしっかりと意識しないと大変なことになるのは、火を見るより明らかですね。

日本人が権力を嫌う理由も分析されています。何でもかんでも“反~”と言うお方が居られますが、なんだか好き嫌いで全てを“反~”なのだとしたら時代錯誤のような気がします。

だから私は“反~”はあんまり信用しません。声高な一部の人々よりサイレントマジョリティを尊重したいです。

「おわりに」の一文は、激しく共感せずにはいられません。

地球市民なんて幻想です。日本人の強みは集団力であることを再確認しますよ。

Img_0001 『国土が日本人の謎を解く』大石久和 産経新聞出版 2015

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ユスリカ

前々から気になっていたんですけど、水替えなどで水槽の壁面とかに3~5ミリの無数のミミズみたいのが付いていることがあるんです。

ネット検索すると、ミズミミズなるものがあるとか。害はないと書いてあるけど納得いかないまでも仕方なく放置してたんですね。

良く見るとうごめいてるし、あんまり気持ちが良いものでもないし・・・・。どうしたものかと思っていたんです。

先日、うちはスポンジフィルターを入れているんですが、掃除をすると得体の知れない細かい糸状の例のヤツが沢山出て来たんです。

それをよ~く見ると・・・

Dsc_0103_r

どうもユスリカの幼虫みたいです。ユスリカってアカムシの??赤くないし小さいし。ま、ユスリカにも種類があるようなんで。魚は食べないのかって?食べないんですよね。美味しくないんでしょうねえ。(^^;)

今まで不審に思っていたのはユスリカの幼虫みたいだったんですが、まだ信用できないので、そのまま放置しておいたんです。

すると・・・

Dsc_0118

ユスリカの成虫が出てきてました! ミズミミズではありませんでした!

なおかつ金魚には無害のようです。

屋外なんで、成虫が卵を産む、で幼虫が大量発生となったんでしょうね。ユスリカを“びわこ虫”ってのが我々の地方では良く言い習わされているんですけど、琵琶湖に近いのでそれも要因なんでしょう。

ただね、大量発生の要因は、水の富栄養化がそもそもの原因なんです。ということは、水が一定以上汚れているという指標でもあるわけです。水替えが必要ってことですね。

それとエアレーション近くに大量発生していることが多いので、溶存酸素も問題なのかな?と思います。

ま、金魚には無害だと分かっただけでも収穫かと。

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2015年10月28日 (水)

『金魚百科』から宇野系を検証する

桜井良平氏の名著『金魚百科』ですが、何だかんだしているうちに三冊も所有することになりました。

宇野系愛好家の方から、良く「昔の写真はないのか」というご質問を頂きます。残念ながら私が調べる限り、当時の写真は極端に少ないのです。今のように誰もが気軽に写真撮影できるような環境ではなかったんです。

カメラというより高価な“写真機”を所有している人は当時、相当な物好きだったと思われます。まして金魚の記録に写真機を持ち出すことは、一般人なら中々敷居が高かったのだと思われます。

そんな時代背景の中、『金魚百科』は桜井氏ご自身で撮り溜めた写真を惜しげもなく掲載し、ビジュアル的にも大変説得力のある史料価値の高い書籍となったのです。

桜井氏ご本人も、『金魚入門』執筆以降、写真の重要性に気づかれ、写真機を購入されたと仰っていました。

さて本題に入ります。当書は、さすがにたびたび版を重ねていて、金魚本の中でもロングセラーで、今読み返しても大変充実しているのが分かります。

私が所有しているのは昭和47年(1972)初版と昭和50年(1975)版、そして昭和54年(1979)版です。

20151024_173914_r_2 左から昭和47年版・50年版・54年版

どの版も内容に変化はないのですが、明らかな違いは、紙質と印刷方法です。54年版は掲載された写真が明らかに鮮明になっていて、細部まで検証が可能になっています。

1 昭和47年度の印刷品質 コントラストがなく、黒い部分が潰れて魚の詳細が判別不能。(187ページ)

Img_0007 昭和54年度の印刷品質 立体感を持って魚の質がよりわかり易い。

この二枚を比較すると魚の頭の隆起や胴の質が鮮明に判別が可能になっているのがお分かりになるでしょう。

肉瘤が単に隆起しているのではなく、はっきりとトキンの存在が確認できます。そして胴の質。峰のない背幅。もう既に当時において宇野系の必要とした資質が見て取れると思います。

Img_0001

この書籍の最初のグラビアには、素赤と更紗の2尾が登場しますが、雰囲気は我々が親しむ宇野系です。重ねて頭や胴の質に括目すべきです。

Img_0002 25ページ)

↑この個体は、素赤というより鰭先まで赤い猩々と言って良いと思います。当時にもこのような個体が存在していたのです。

Img_0012 252ページ)

↑この肉瘤に注目です。トキンがしっかりと確認でき、獅子頭であることが分かります。

Img_000326ページ)

↑宇野系特有の更紗です。頭の状態(シワシワになっている)から魚齢は5・6歳か。

Img_0014281ページ)

↑既に腰白が存在していたんですね。当時、最新鋭の魚と言って良いでしょう。

Img_0008198ページ)

↑上の魚は船底。2尾ともトキンの隆起がしっかり確認できます。今では中々お目にかかれない更紗の理想に近い個体が既に当時存在していたことがこれで明らかです。さらに言うと、完成された魚が既に居たことの証明になります。現在の魚と遜色ないばかりか、むしろ質的には優っているのでは?

Img_0004142ページ)

↑ひとつ前の写真の別角度から見た2尾だと思われます。頭と胴の質がよく分かります。

Img_0005150ページ)

↑恐らく当歳でしょう。仮に二歳としても、左下の個体の頭部肉瘤の隆起は、今ではあまり見られないと言っても過言ではないでしょう。

Img_0006185ページ)

↑更紗です。頭の白い個体も居ますね。下の写真は150ページの写真の当歳と一緒ですね。

Img_0009241ページ)

↑私も検証した掛け合わせですが、この右の親らんちゅうに注目。どうです?トキンが良く発達していますよ。当時の宇野系はトキンが発達して獅子頭を形成していたのが理解できますね。

Img_0011248ページ)

この3尾は、“宇野仁松翁育成”とあります。間違いなく先生の魚なのでしょう。

肉瘤の形状が鮮明に映っています。上の親魚は四角いトキンが見て取れますね。下の2尾は目下が白くなっているのがお分かりになるでしょう。つまり、面被りから次第に頭頂部だけが赤い丹頂に移行する途中の魚なのだと思うのです。この子で仔引きすれば白か丹頂ばかりになると推定されます。

先生が、面被りの固定を諦められた意味は、こんなに早くから検証されていたと言えるのではないでしょうか。

さて、いかがでしょうか。「宇野仁松翁育成」と断り書きがある以外の魚は、恐らく桜井良平氏の叔父にあたる京都金鱗会副会長であった桜井福治郎氏の持ち魚と推定されます。宇野先生と二人三脚で魚を集め飼育されていたのですから、宇野系であることは確かです。

京都金鱗会の全盛期には、これだけの魚が居たんです。現在の宇野系の魚と比較すると魚が“進化”したとは私には到底思えません。また、保存維持という観点から考えると、当時の魚は、もうすでに見当たらないのが理解できると思います。それで良いのでしょうか?

今回、『金魚百科』から宇野系らんちゅうを見てきましたが、一番注目しなければならない部分は、頭の質の劣化だと私は思っています。これだけはっきりと顔があったらんちゅうが、崩れてしまったことを、宇野系らんちゅう愛好家はもう一度考えて欲しいと思うのです。

宇野系らんちゅうは血統云々を言う前に、宇野系の形質を丹念に保存しながら改良を先に進める作業が優先されるべきです。我々は、昭和40年代の宇野系確立期の個体をイメージしながら改良を進めなければいけないと、肝に銘じるべきと考えるのです。

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2015年10月27日 (火)

【再掲】“魚が見えない”とお悩みの諸兄へ

思うところあって

このエントリーを再掲します。

是非読み返してね!

http://ranchurongai.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-e913.html

随分前に書いたのに、いつまでも意味が分からない人がいらっしゃるみたいなんで・・・・。2011年ですよ、書いたの。

Dsc_0123

さて、

【問題】

上掲の魚は、宇野系でしょうか?

【答え】

そのうち答え合わせします。乞うご期待。










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2015年10月20日 (火)

先祖帰り~フナに戻るということ~

宇野先生は、良く「フナに戻る」というフレーズを仰られたようです。

今そこに居るらんちゅうが、一夜にしてフナに変身するわけではありませんよ!

金魚は、和金型から改良されて現在沢山の品種に分かれたのですが、掛け合わせによっては、その原種である和金型(フナ型)に形が戻ってしまうことを言うのです。

別の言い方をすると、「先祖帰り」ですね。

要するに、らんちゅうがらんちゅうであるポイントを意識しないで交配すると、らんちゅうらしさが消失して、何世代かでフナの形になってしまうこと、と定義できると思います。

らんちゅうの場合、どのような形質が“フナに戻る=先祖帰り”かというと。

1)肉瘤が消失。

2)目幅がない。

3)背幅がない。

4)体高がある。

5)背ビレがある。

6)尾が大きくなる。

7)開き尾ではない。

等々はフナの形に近づくことになります。

そこで、こんな実験をしてみました。

らんちゅう(♂)×頂点眼(♀)の掛け合わせ。

F1、F2、F3まで取り、色々な現象を肌で経験しました。いずれまとめて検証結果を発表したいのですが、長くなりますので少し「フナに戻る」という観点でここでは論じて行きたいと思います。

因みに、この組み合わせの交配の事例は、桜井先生の『金魚百科』にも掲載されています。さらっと書かれていることも自分で検証するとなると大変な作業です。本当に良い勉強になります。優性遺伝、劣性遺伝の実際を体験するには、形態の違う品種の掛け合わせだと現象が良く理解できるんです。

以下の画像をご覧ください。

F2(雑種第二代)の個体です。F1は全て中間雑種となり、劣性遺伝の出目性は発現しません。F2になって初めて出目(右下)の個体も出現するのですが、そのうちの1尾でまだらんちゅうの形質を辛うじて持ったものをご紹介します。

Dsc_0108_r F2(雑種第二代) 三歳

普通目でやや目幅がありますが、背幅はなく尾は吹き流し状です。

Dsc_0110_r 前から見ると和金のような背なのが分かる

前からみると肉瘤が認められますが、背幅が無いのがよく分かります。

Dsc_0113_r 背にスッと一本の線が・・・・。←峰

背は背ビレこそありませんが、綺麗な峰で背幅は無いに等しいです。

Dsc_0114_r 後ろから見ると背幅がないのが分かる

後から見るとこんな感じ。尖がり屋根のような馬の背になっているのがお分かりになるでしょう。

この個体以外はどの個体も肉瘤は皆無でした。一様に背幅はなく激しく峰状の背になってしまっています。

要は、「フナに戻っている」んです。

F2で形質が分離されるはずですが、肉瘤の遺伝はほんの数えるほどしか認められませんでした。

上から見れば、この個体は明らかにらんちゅうではありません。原始的な形であることが誰の目にも明らかでしょう。

仮定ですが、らんちゅう同士の交配であっても、どちらかが肉瘤の発達が悪い形質を持っていたとしたら、一発で肉瘤が出なくなる確率が跳ね上がるのが理解できます。

このように、この掛け合わせの目的の一つは、全く形質が違う頂点眼との交配で差異が明確に分かることです。従って、らんちゅう同士でも交配を間違えると、形質が消失する(フナに戻る)という意味が良く分かるのではないでしょうか。

同腹でこのような更紗も出ました。形は原始的です。

Dsc_0107_r

色は遺伝しますが、らんちゅうとしての形質は消失しています。色は二の次であることが分かりますよね。

一旦フナに戻ったものを元に戻すことは至難の業で、それだけ形質の維持、保存が難しくどれだけ意識しないといけないかを、この検証が物語っていることを愛好家は誰も知らないのです。

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2015年10月19日 (月)

品評会のはしご【京都愛らん会編】~吉祥院天満宮→水火天満宮→吉祥院天満宮

さて到着したらもうすでに並んでおりました。そりゃ1時過ぎてましたから。

ランダムにご紹介。

20151018_132410 当歳魚優等一席
しなやかな尾さばき。なるほど~

20151018_132424 当歳魚優等二席

20151018_123937 二歳魚優等一席
尾筒も太く、尾が良い感じです。

20151018_123821 親魚優等一席
色が薄いですけど、全然関係ありません。会魚としてのクオリティは高いと思います。

20151018_123828 親魚優等二席

20151018_123837 親魚優等三席
面かぶり~

で、私が注目した魚を2尾ご紹介。親魚の中間より後ろに居た2尾。

20151018_123855

20151018_123907

親魚優等一席とこの2尾、同じ持ち主でした。で、これまた知り合いのM氏でした。なるほどなるほど!

良いものを見せて頂きました。こうでなきゃ品評会は面白くないってわけです。

その後、O氏ご夫妻のクルマに同乗させていただいて吉祥院のほうの親魚を見て家路に付いたわけです。

疲れた~

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品評会のはしご【京都金鱗会編】~吉祥院天満宮→水火天満宮→吉祥院天満宮

もう京都市内を右往左往!

18日は、吉祥院天満宮で京都金鱗会、水火天満宮で京都愛らん会の品評会。

よっしゃ!二つとも見たれ!って具合で、泊まり明けの疲れた体に鞭打ってスタートです。

まずは西大路駅を降りて10分ほどの吉祥院天満宮へ。

11 当歳魚優等一席
こちら、知り合いのN氏の持魚。尾の良い個体を選抜して育成したそうな。拙ブログで提唱している飼育方法を実践されての快挙ですな。おめでとうございます。実名を出した方が良いのかな?(^^;)

21 二歳魚優等一席

O1 親魚優等一席
こちらも知り合いの北陸のF氏の持魚。白銀色が綺麗です。

実は、当歳と二歳は午前中に並んだのですが、親は昼からとか。

ならば親の溜池を見てどれが上位に来るか予想して・・・・。

幸い知り合いのクルマに同乗させてもらって移動です。

で、帰ってきたら申し訳ないですけど、私の見立てと違いました。まだまだ勉強が足りません。(反省)

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2015年10月17日 (土)

カワイイと気持ち悪いの間(はざま)に

良く品評会で見かける光景。

らんちゅうの親魚を見て。

たまたま通りがかった女性たちが・・・・。

一人は『かわいい!!』とのたまう。

もう一人は『気持ち悪い!!』と叫ぶ。

同じらんちゅうを見て、こうも正反対の感想を抱くのをどう考えたらよいのか??

結局、それは鑑賞者の主観なのだということです。

要するに、それぞれの鑑賞者の心の持ち様に尽きることになるんだと思うのです。

また、ブサカワ=不細工+かわいい

キモカワ=気持ち悪い+かわいい

もうこうなってくると、何でも「カワイイ」で括られるわけで、私たちの「気持ち悪い」も相対化されて「気持ち悪い」というマイナスな言葉は、全て無化されてしまったと言っても過言ではないでしょう。

らんちゅうの何が気持ち悪い?

ボコボコの肉瘤?

親魚の金魚としての予想外のデカさ?

何度も言うように、肉瘤を否定したららんちゅうを飼育する資格はないんです。
→肉瘤を「気持ち悪い」と言ってしまったら見るべき所がないですね。(^^;)

大きさだって一般の人の想像を超えた大きさだとしても「気持ち悪い」は当てはまらないでしょうね。

よってらんちゅうを「気持ち悪い」という一言で片づけてしまったら、もう既にあなたはらんちゅうが好きではないことの証明になってしまいます。

もし仮にらんちゅうを「気持ち悪い」と思う感情があったなら、しっかりと何にそう感じるのか分析したほうが良いです。

私はそんな分析も昔しています。以下をクリックして読んでみてください。

グロテスクを考える  

時々馬鹿げたコメントを頂くんですが、これだけ種魚とは何かをご紹介しているのに種魚を見せろとか言う方が居たり、ホント疲れます。

“継続は力なり”が私の座右の銘ですが、そういう時は本当に萎えます。。。。

頼みますから、少しはこのブログを読んで趣旨を汲んでからコメントしてください。お願いします。

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2015年10月14日 (水)

宮崎らんちゅう会品評会のご紹介

ししまるさんより、品評会の画像を送って頂きましたのでご紹介いたします。

京都らんちゅう会の戸越氏が郷里に帰られて立ち上げられた新しい会なのですが、南九州は、宇野系の会は今までなく、根付くかどうか危惧していたのですが、それは杞憂だったみたいです。

こちらの会の審査基準は独特で、尾張りやキズより、魚の良形質をどう評価するかを基本としています。

良形質とは、

1)頭の上がり具合。

2)胴の低さ、鱗並び、太み

等々、魚のバランスや泳ぎでは上位にあがりません。従来の品評会とは違う方向性なので、これをどう位置付けるかによって宇野系の資質は180度変わると私は思っています。

講釈はそれぐらいにして、魚の見方を含めて少し印象などを。

O1 親魚優等一席
尾を見て思考停止している方は、お勉強が足りません。(^^;)

O2 親魚優等二席
鱗並びが独特です。

O3 親魚優等三席
あら?大阪のY先生の魚にそっくり!だと思ったら、その血が入っているとか。やはり頭は遺伝ですね~。

O4 親魚優等四席
尾は見ちゃダメですよ。手で隠してみてください。(^^;)

で、こちらの会は、三歳と二歳が品評対象なんです。

普通の会が当歳があって二歳、親が品評対象とは違うんです。既成概念を取っ払わないと分からないですよね。

なぜか?

当歳はまだまだ小さくて(全長2センチほど)、品評する意味がないとしているんです。多く残して二歳、三歳と年ごとに変化する魚を品評しようという意図なんですね。

尾や片腹などのキズより、掛け合わせですぐ消失する胴の質と頭の質を重点的に見るようにしていくと、一般の品評会にもフィードバックできると私は思っています。

何だかんだ言ってすぐ解説しちゃうんですが、以下三歳二歳の優等魚は解説なしでご自分で頭をひねってご覧になってください。

31 三歳優等一席

32 三歳優等二席

33 三歳優等四席

34 三歳優等四席

21 二歳優等一席

22 二歳優等二席(ししまる氏持魚)

23 二歳優等三席

24 二歳優等四席

さて、いかがでしょう?

「魚の改良とは?」という問いを深く追究すると行く付く場所があるのだと思うのです。

何を残して何を一旦捨てるのか?(『一旦』という言葉が大事!!)

これを間違えると確実に魚はフナに戻ると思うのです。

フナから一番離れている形質は何か?の問いはこのブログで散々書いているはずなんですが、中々皆さん理解されていないようです。

どうか自問自答してみてください。

らんちゅうはいつの間にかフナに近づいているものなんです。気が付いた時には遅いんです。

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立山黒部アルペンルート

紅葉の立山を味わいたくて出かけたんです。もちろん登山をね。ついでに観光です。

20151013_132149_r 大観峰からの紅葉

見事に錦のじゅうたんが敷き詰められていました。

20151013_140914_r 黒四ダム

立山から室堂へ、そこから黒部ダムまで行って室堂に戻りました。

観光の後は、室堂の山荘に一泊。

不覚にも、その日は立山連峰は初冠雪で足元は雪が凍ってツルツル。やっとの思いで山荘に到着。標高2500メートルの温泉で疲れを癒しました。

次の日は天気になると予報が出ているのですが、多分冬山装備は持ってこなかったので室堂散策で帰ろうと思っていたら・・・・。

予想外の快晴で。

20151014_110751_r 室堂から見る立山連峰

アイゼンなしで歩けるぐらいだったので行けるところまで登ることに。

↑の画像の右端が一の越でそこまで行ってみることにしました。

20151014_100832_r 一の越からの雄山

一の越は強風で、そこからの雄山は滑落する危険があるのでやむなく断念。

いや~10月に雪を見るとは!

20151014_120323_r 剱岳

帰りのバスからは剣岳が!

いつかは登りたい山です。

楽しい二日間でした。

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2015年10月12日 (月)

宇野系らんちゅう和歌山仁 見学

結局和歌山行くことにしました。(^^;)

昨年できた会だからってわけではなく、若い方が多く活気があって羨ましいです。

何だかんだ言ってiPhoneで撮影したので画像はそれほど良くはありませんが、知り合いの方が上位に入っていたので、重点的にご紹介!

T1 当歳魚優等一席

20151012_200429_2 当歳魚優等二席( Dokabenさんの持魚)

21 二歳魚優等一席

↑iPhoneの限界です。顔が曲がって見えます。実物はそんな感じではないです。

22 二歳魚優等二席

23 二歳魚優等三席(Dokabenさん持魚)

O1 親魚優等一席

O2 親魚優等二席

O3 親魚優等三席

↑良い顔してる!(^^♪

20151012_121948 色綺麗

↑役が揃っていて端整ですね~。♪

20151012_114629 お?違うぞ、これ。

宇野系らんちゅうは、やはり品評会を見ても意外性のある個体が居ることが重要かと。それだけ多様性があるっていうことです。

和歌山は熱心な方が多く、沢山の方とお話しが出来て楽しかったです。

会長、Aさん、Yさん、Dokabenさん、ありがとうございました。また遊びに行きます!

それとゆず(みかん?)さんに会ってお話しが出来て良かったです。ベテランの方だったら色々私の知らないお話しをお聞きしようと思ったんですが・・・・。意外に若かったのでネットって怖いなって思いましたよ。(^^;)

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2015年10月11日 (日)

京都金鱗会(藤森)見学

10月11日は、藤森神社の京都金鱗会にお邪魔しました。

20151011_125546 当歳魚優等一席

20151011_125605 二歳魚優等一席

20151011_125618 親魚優等一席

参考魚はF氏の当歳魚。完成されています。さすがとしか言いようがないです。

20151011_132402

下の魚も参考魚なのですが、見事な飛び更紗。

20151011_132323

明日は、和歌山仁の品評会。遠いのでまだ悩んでます。(^^;)


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2015年10月10日 (土)

浜錦を観察する

検証の為、浜錦も飼育しているのは前もご紹介しました。

三歳ともなると、肉瘤が出ていなかった個体も、それなりの形になってきました。

瘤二つタイプと一つタイプが居ることが三歳になってやっと分かってきました。

Dsc_0097

このように左右の大きさが違う水疱状肉瘤がいたり。

Dsc_0099

二つにしっかりと分離している個体や。

Dsc_0096

一瘤で横からみたマッシュルーム状の個体も居るんですね。肉瘤が発達しないと分からないわけで、三歳まで飼育しないといけないのはらんちゅうと一緒ですね。

この卵型の胴体は、高頭パールの丸い形と違い何か日本的だと思いませんか?

ま、色々な形態が出るのはある意味勉強になります。

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2015年10月 9日 (金)

龍頭の定義

元来、“龍”とは、中国伝来の想像の生き物。

それに似ているということで、らんちゅうの頭部を“龍頭”と言っているのですが、如何せんフンタンが出ているだけのものをタツガシラという場合が多く、ここで一旦明確に定義付けようと思います。

Ninedragons1 ウィキペディアより

上図のような頭部を主に龍頭と言うわけですが、日本の龍もほとんど上図に準じています。

ならば、龍頭の特長とは、

【1】目幅がない。(獅子頭と比較して目幅がない。)

【2】額(がく 或いは ひたい)がある。←トキンにあたる部分が存在している。

【3】目から鼻にかけて前方に突出している。←フンタンに模している。

獅子頭との違いは、獅子頭より目幅がなく目先があるものを龍頭と呼ぶと結論付けて良いのではないでしょうか。

つまり、龍頭は、獅子頭の一バリエーションで、目幅が狭い分、質的には獅子頭より劣ると言わざるを得ません。

また良く見るのは、トキンが委縮した代わりにフンタンが大きくなったものが多く、フンタンだけが発達したものは、真の龍頭とは言えないと定義できます。

またしてもトキンです。トキンが発達しなければ成立しないのが龍頭であることを多くの愛好家に私は知ってほしいです。

端整な肉瘤表現があって初めて、肉瘤のタイプを説明できるのであって、既にほとんどタイプが定かではない肉瘤になっているのが現状でしょう。

さて、以下にサンプルを提示します。

Dsc_0093_2

上の画像は、獅子頭と龍頭の中間タイプです。

目幅はあるので、獅子頭と言えば獅子頭なのですが、目先の豆のようなフンタンがもっと突出してくると龍頭の表現になると思うのです。

Dsc_0084

龍頭でもちゃんとトキンがあって、なおかつ目先がないと龍頭と呼べないのがこれでお分かりになったかと思います。

あと一つ言い忘れていましたが、目幅がない分、背幅もないのです。(トキンも前後に長方形になっています。)

つまり、背幅が無いということは、らんちゅうの幹から外れているということだと私は思っています。

どうしても目先が出ると派手なので龍頭を好んで残し勝ちですが、好きで残すのは良いとしても意識していないと“魚が下る(形質が悪くなる)”ことになるので注意が必要だと言えるのではないでしょうか。

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2015年10月 8日 (木)

獅子頭らんちゅうと一般らんちゅう

元々らんちゅうは“獅子頭らんちゅう”と言われていました。

肉瘤が獅子頭のようになるらんちゅうで、それは別名“東京らんちゅう”とか“関東らんちゅう”と言われていました。

そうなると、冠に「関東」が付くのなら「関西」があるわけで、それが“関西らんちゅう”であり“大阪らんちゅう”であったわけです。

大阪らんちゅうは、肉瘤はなく肉瘤が発達する獅子頭らんちゅうに人気を奪われて戦前に絶滅してしまったんですね。

なので、かろうじて肉が付いているような肉瘤では果たして“らんちゅう=獅子頭らんちゅう”とは言えないと私は思うのです。

Dsc_0076 トキンが大きく発達した獅子頭らんちゅう

肉瘤が崩れたり、萎縮して僅かに肉が付着したような状態では、当然獅子頭らんちゅうとは呼べないということは、話しの筋道として矛盾はないと思います。

Dsc_0080 トキンが委縮してフンタンだけが出ている一般らんちゅう 平べったく見えるが背は高い

今では系統関係なく、僅かに肉瘤の痕跡だけのらんちゅうが増えてしまって、らんちゅうにとって一番大切な頭の形質で魚の優劣は付けられなくなってしまいました。いやいや、前から付けてなかったか?

肉瘤の造形美、立体感、躍動感は、もう何も語られなくなってしまったのだと思います。肉瘤が出ているだけで満足していては、獅子頭らんちゅう愛好家として情けない話しです。

昆虫や甲殻類のような無機質な頭部ではなく、哺乳類のような可愛く温かみのある立体的な“顔”でなければいけないはずです。

宇野先生は、「せめて頭の型だけでも理解してもらわな困る。」と仰っていたはずですが、誰も顧みていないのは何故だと思いますか?

きっちりと表現された獅子頭の形質が失われてしまったからです。誰も本当の獅子頭を見ることが無くなったので知らないのです。

何故失われたか?

皆が会用ばかり追いかけたからです。意識して残さなければ消失する形質だということを忘れているからです。そして誰も我流でらんちゅうの基本を体系的に教えて来なかったからです。

先人の残した遺産は、そろそろ効力を失いつつあります。それは無くなってみないと分からないんです。宇野系の危機はもう目の前だと思うんです。

さて趣味とは、希少性とのせめぎあいのはず。

人と同じもの(画一性)では満足できないものだと思うのです。

突き詰める先にあるものが希少性であり、それが趣味の頂きではないかと思うんですけど・・・・。

五合目まで登ってその景色に満足するか、頂きまで登って至福の時を過ごすか、それは考え方なんだと思うんですよね。 東大関が頂きではないことは、この趣味をやっている誰もが知っているはずです。

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2015年10月 5日 (月)

赤外線温度計

品評会の景品を選ぶのは私。

なもんだから、今年の目玉は赤外線温度計。

前々から欲しかったんです。使い勝手も分からず選んだのですが、さあ如何に!

昔は、ピストル型で高かったんです。今ではこんなに小さくなって1500円程度。

20151005_080005_r

使い方は至って簡単。

赤いボタンを水面に向かってポチ。

20151005_075646_r

瞬時に水温が!

ああ、こりゃいい!

既存の水温計だとすぐには出ませんわな。

水合わせする時なんざ、手動温度計(高いか低いかを手を入れて判断する)で大雑把に計ってました。

水槽の設置場所や水量でも水温は違うもの。今迄は計るのが面倒くさかったので適当にやっていたんですが、便利この上なし。

各池に水温計が要らなくなります。

池が沢山ある方は、一度検討されては?

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琵琶湖金鱗会品評大会

琵琶湖金鱗会の品評大会が開催されました。

私の早くからお世話になっている会です。今年は久々に好天に恵まれ気持ち良い一日が過ごせました。

会の運営と審査員を兼任しているので大変忙しいです。品評会が終わるとホッとします。(^^;)

さて、優等魚をご紹介したいと思います。

Dsc_0042 特別賞

以前は琵琶湖文化館の館長賞として、欠点はあるが見どころがある魚を上げていたのですが、現在は特別賞となっています。

出品者の方は驚いてました。何故ならこの個体、尾が弱いのでこの位置になるとは思ってらっしゃらなかったみたいです。迷わず推薦させていただきましたよ。尾だけではないことの証明になりますね。

Dsc_0043 当歳魚優等一席

Dsc_0051 二歳魚優等一席

Dsc_0059 親魚優等一席

やっと肩の荷が下りました。ゆっくりとらんちゅうライフを楽しみます。ブログ更新も増えるんじゃないでしょうか。

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