« 2015年7月 | トップページ | 2015年9月 »

2015年8月

2015年8月30日 (日)

ミホミュージアム~山の美術館~

伊藤若冲ブームの立役者である辻惟雄氏が館長をしているミホミュージアム。

以前若冲の一大特集をしたのですが、また違う角度で取り上げる美術展になっていました。

ミホミュージアムって幸運にも滋賀県の山奥にあって、自宅からクルマで30分の距離で、こんな所?と驚く場所にあるんですね。

若冲の細密画の技巧はもとより、大胆なデフォルメや現代美術と見紛うばかりの斬新な表現。

Img_r

今回は、与謝蕪村との対比。同時代に目と鼻の先に京都に居住していた二人の天才。

蕪村は、当時最先端であった中国の文人画に色濃く影響を受けた画風ですが、若冲はそんな影響を軽々と超えているのが良く分かりますね。

20150826_121718_r

開催最終日に近いのでいつになく観覧者が多かったのですが、上の画像は、駐車場から本館までの長い導入路。人はまばらに見えますが、本館までピストン運転している電気自動車には列が。

20150826_122251_r

トンネルを超え、橋を渡りその先に日本家屋のような本館入口があります。まさに山の中の美術館です。

私は美に対して絶えず感覚を研ぎ澄ませておきたいと思っています。その感覚は折を見て沢山の美に触れることが大切かと。

らんちゅうの美とは、芸術として昇華されるとしたら、多くの美のお手本を自分に蓄積する必要があるのではないかと考えています。

映画、演劇、絵画、美術工芸、工業美術、建築等々全ての美にアンテナを張るべきと思うんです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『ニホンメダカの飼育と繁殖』~遺伝のエクササイズとして~

私は侮ってました、メダカを。(^^;)

ここ十年で著しい改良が進んだのを見逃してました。

時々、愛好家宅を訪問すると、小ぶりな容器にメダカ飼っているのを目にしていたんです。

ダルマやヒカリメダカ。

ふ~ん、メダカね。と半分鼻で笑っていたわけです。全然興味湧かないから。そんな容器あるんだったららんちゅう飼え!なんてね。(^^;)

実は先日、たまたま改良メダカに、紅白(透明鱗朱赤更紗など)があることを知ったのです。ブチメダカが作出されていたんですね。

エポックメーキングは、緋メダカの中で一際赤い個体が発見されたことです。それが楊貴妃。金魚で言うところの猩々でしょうか。

そして、やがて朱の発色因子が変異してブチになった個体へと続いたんでしょう。

まさに金魚の改良を地で行っているように感じるんです。それもわずか10年足らずで。

だから「侮っていた」と言っているんです。金魚が何百年も掛かった改良をわずか10年ですよ。ダルマが出現した時点で注目すべきだったのかもしれません。

そんなわけで少し勉強しようとこんな本を買いました。

Img_0001_r 『ニホンメダカの飼育と繁殖』 エムピージェー 大場幸雄 2015年5月

著者の大場氏は、改良メダカのトップブリーダーで広島の「めだかの館」の館長をされているそうです。楊貴妃もこの方が世に広めたらしいですね。

改良メダカがこれだけ隆盛になっている要因を考えてみると。

1)手軽で場所がいらない。

2)一年で結果が出る。

3)産卵数が多い。

4)上記の理由で、ブリーダーが多く突然変異種を見つけやすい環境がその相乗効果で整っている。

などが挙げられるでしょうか。

金魚と比較して羨ましい環境と条件ですよね。

中でも私が注目したのは、

【異種交配のやり方】111ページ

【新品種の作出の実践】113ページ

【作出過程を記録して系統別にデータ管理】114ページ

ですね。

メンデルの法則の基本の説明や1対1での交配や系統管理が簡潔にまとめられています。F1.F2などの交配の原理は改良品種なら基本中の基本ですよね。

らんちゅうではどうか?

どこぞから種親と称して毎年導入なんて愚の骨頂。優性、劣性遺伝の意味。分離や独立の法則の意味すらあやふやなら、ただただ漫然と飼育を続けているなら、“改良”も“進化”もおこがましいのは当然ですよね。

一世代=1年と3年~4年では改良スピードが全く違います。それだけ金魚は根気がいるのと、修正が難しいことが良く分かりますよ。

それでもらんちゅうが好き!なんだから、せめてらんちゅうの為に少しメダカを勉強したいと思う今日この頃です!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年8月27日 (木)

『原色らんちゅう』~長澤兵次郎著~

ヤフオクで、長澤氏の『原色らんちゅう』を入手しました。

名著『金魚のすべて』で宇野先生のことも的を射た記述をされていたので、本書ではどのように書かれているのか興味があったんです。

概観すると、日本らんちゅう協会他主要愛好会の当時の優等魚をカラーで紹介。そのあとに長澤氏が口述や執筆をされたとのこと。内容は率直に言わせていただくと、基本的ならんちゅうの解説の域を出ない印象です。

発行が昭和52年となると、1977年ですから約40年前になるので、当時のらんちゅうはもとより、愛好家の動向など知るうえで掲載された写真は大変貴重な資料と言えるでしょう。

Img_0002_r『原色らんちゅう』長澤兵次郎著 緑書房 昭和52年(1977)

例えば、宇野先生などは、芸術家らしい長髪にパイプをくゆらしながら世話をするスナップ。池を良く見れば、秋口なのでしょう、当歳が沢山泳いでいるのが分かりますね。決して大きくないですね。当時でも!

Img_0005a 宇野仁松氏と池(本書45ページ)

下は宇野先生の池です。モルタルの縁が薄い池を京都式と言うのですが、長方形で小ぶりな池がずらりと並んでいます。

これは何を意味するか。

腹ごとの管理、またはタイプ別に分けて飼育していたことの裏付けだと思うのです。会用を飼育するのなら、大きな池でゆったりと仕上げれば良いのですから。

Img_0005 宇野氏の飼育池(本書45ページ)

さてここからは蛇足です。

まずは、こちら。

故寺崎氏の有名な優等魚。かつて日本らんちゅう協会で遊んでられた時の持魚なんですが、皆さんも一回はお目にかかっているらんちゅうなんです。

ランチュウベビーゴールドってご存知でしょ?あの袋のらんちゅうがこれ。

Img_0003_r 第19回日本らんちゅう協会全国大会 親魚東大関 寺崎吉彦氏持魚 (1975)(本書18ページ)

知ってる知ってる!ですね。

でもね、宇野系じゃないそうです。寺崎氏が主に大阪錦蘭会や協会で遊ばれていた時の魚なんですね。昔取った杵柄ってやつですか。。。

さて、上の魚と下の魚を比較してみてください。

Img_0004 第56回京都金鱗会品評大会 二歳魚優等一席 別所春彦氏持魚 昭和50年(1975)(本書24ページ)

上下とも魚としての質は大差ないのが分かります。協会系やら宇野系やらの区分がない時代の魚ですね。宇野氏が協会と蜜月関係であった時代です。

さてさて、最後にもう一枚。

Img_0006_r 当時の藤井四朗氏の池(本書53ページ)

二階屋上に設置されたモルタル池ですが、京都式なのが分かりますか?
宇野栄太郎氏が製作された、枠を極限まで薄くした池なんです。場所を有効に使用するための工夫です。京都金鱗会の古くからの会員さんのお宅を訪問するとお目にかかれる仕様なのですが、40年以上経っても現役で稼働しているぐらい強固なんです。

この書籍も当時4500円で販売されたのですから、高価だったんですね。今となっては貴重な資料です。まだまだ発見があるかもしれません。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年8月25日 (火)

新刊『金魚』

角川ソフィア文庫で先般から「ジャパンノロジー・コレクション」という一連の文庫本が発行されています。

当初から注目していて食指が動くタイトルが目白押しで楽しみにしていたんです。

例えば『根付』。金魚に関連して考察しようと思っていたら、あら?新しく『金魚』というタイトルで上梓されているではありませんか!

Img_r 岡本信明 川田洋之助著 角川ソフィア文庫 平成27年7月25日発行

川田さん、立て続けに出版ですか!(^^;)

【Japanology(ジャパノロジー)】とは、「日本を総合的にとらえることを目的とする学問。日本学。日本研究。」だそうな。

結論から言うと、この本、簡潔にまとまっていて読みやすく好感が持てます。特に写真は秀逸ですね。撮影は主に酒航太さんという動物写真家?が担当されたようです。金魚愛好家が撮影されたのではないので、画一的ではない金魚の美しさとか可愛らしさに焦点を当てて撮影がされていて、見飽きないですね。センスを感じます。

それと見逃してはいけないのは、レイアウトです。白を基調にしたすっきりとしたレイアウトは、格調高く「金魚」を演出してくれています。

中でも、54ページからの「色のしくみ」はわかりやすく勉強になりました。

138・139ページに渡る素赤のらんちゅうは宇野らんちゅうですね。らんちゅうの項目にこの画像をチョイスするあたり、心憎いですね。

最後のほうには、岡本氏と川田氏が提唱している「どんぶり金魚」も掲載されています。

ジャパノロジー・コレクション、これからも見逃せません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年8月21日 (金)

リニア乗ってきました

大月のリニア実験線で、リニア試乗会ってのをやっているんです。今年になって何回もやっているんですが、抽選に何度も外れてたんです。今回、ダメ元で応募したら当たったので行ってきました。

大月って関西からはすごく不便な場所なんです。

で、ついでにあっちこっちへ行ってきました。

前のりで行ったのが、安曇野 大王わさび農場。

黒澤明監督の『夢』でロケ地になった場所が見たくて。

水車小屋がある風景。
映画でさわさわと爽やかな風の中、一団が踊るシーンが印象的で、日本にこんな場所があるなんて思わなかったんですね。調べたら安曇野だったんです。

念願の場所は、生憎の雨でしたが、え?もっと広範囲に渡った場所かと想像していたんですが、農場の一画なんですね。意外でした。

20150817_133632_hdr2_r

雨も止み、時間があったので松本城へ。

20150817_154323_hdr_r

さずが国宝松本城。天守閣に登ったんですが、城内は登る人で大渋滞。蒸し暑い中天守まで登ったんですが、降りるのも行列。疲れました。

本日は、松本市郊外の浅間温泉に一泊。

次の日が今回のメーンイベント。超伝導リニア試乗です。

言っときますが、タダで乗せてくれるわけではありません。

20150818_160126_r

車内は、ほとんど新幹線です。
20150818_153151_hdr2_r

上のモニターに速度が表示されます。150~170キロぐらいまではタイヤ走行。

その後、ふわっと浮き上がった感じで音が無くなります。そこからは一気に時速500キロまで加速します。さすがに500キロは怖いです。ほとんどトンネルなので速度感はあんまり感じません。

でも、楽しかったですよ。お金払って乗る価値はありますよね。大阪まで開通した頃には生きているか分からないし・・・・。(^^;)

で、ついでに近いので東京まで。

東京スカイツリーの夜景が見たかったので登ってきました。

20150818_200149_r

これは見る価値ありますよ。

20150818_200524_r

めっちゃめちゃ綺麗です。なんか天空に浮いているみたいです。

なんだかんだで盛り沢山な2日間でした。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年8月14日 (金)

色変わりしました!

暑い日が続きますね!

やっと色変わり始めた個体も出てきています。

ちょっと尾が付いたのを撮影してみました。

Dsc_0993

これぐらいなら会で遊べるでしょう。

いえいえ!遊べません!何故なら。。。。。↓

Dsc_0992

こんなに小さいんです。(^^;)

まめらんですわ!!

会用に大きくしていないんです。数多く飼うためにこれぐらいで良いと思っています。

黒仔のうちに骨格を決める!

そんな必要はないです。これからどんどん変わります。じっくりと飼うことの意味を考えてみては?

二歳、三歳と変化して行くんです。当歳のうちに先行きが分かる魚なら、それこそ決め打ちで一池に10尾も要らないですよね。

分からないから、できる限り数を飼うんです。魚に聞いてもらわないと分からないです。おこがましくも、飼育者が当歳で尾や思い込みでハネたら勿体ないですよね。

分かったつもりにならないのが宇野系らんちゅう愛好家なんだと思うんですよね。

当歳でこんなに小さくても、ブログでご紹介しているような魚になるんです。「柔らかい魚」とはそういうことなんです。

そうそう!『新らんちうのすべて』発売されましたね!

もうお読みになりましたか?

言いたいこと書きたいこと一杯あるんです。腰を据えて解説もしたいし訂正もしたい。

特集しますので今しばらくお待ちを!!涼しくなってからのお楽しみってことで。。。


| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年8月 1日 (土)

近況報告~夏本番~

ご無沙汰しております。

すっかり夏本番ですね!

暑いです。早朝から水替えしていますが、汗だくですね。

Dsc_0982_r

もうブログ更新する気力もありませんよ。(^^;)

画像は発泡スチロール箱で飼っているの図です。

右側は少し大きめの箱と重ねています。これでも十分飼えますよ。要するに飼い方は工夫次第だと思います。

稚魚はまだ小さいです。ブラインまだやっていますよ。この前の夕立でエラになる水槽もあったりで、まだまだ悪戦苦闘中です。

頑張りましょう!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2015年7月 | トップページ | 2015年9月 »