« 2015年3月 | トップページ | 2015年5月 »

2015年4月

2015年4月28日 (火)

上を向いて歩こう

物持ちが良いもので、色々な個体がいるんですよね~。

本日はこんなのはどーでしょう。

Dsc_0866

うわ!上見なのにジロっと睨んでますよ! このような頭の形状を龍頭って言うんですよね。

目先が長くてトキンは長方形になっていますね。ここが見分けるポイント。

泳がせるといつもこっち見ています。(^^;)

因みに明け三歳。

Dsc_0869

で、横から見ると・・・・目が頂点眼のように上を向いてますね! 突然変異として出目がこうなったんでしょう。

Dsc_0870

前から見ると、こんな感じ。右目は普通目。左だけ位置がおかしいのね。

あと、もう一か所気が付くところありません?

そう!目幅がないですね。上見で分かるんですが、目先があるということは目幅がないと裏表の関係なんです。

目幅がないということは?

背幅がないということですね!

さてこんな個体が親になったらどうなるんでしょうね。またご報告します。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年4月24日 (金)

江戸リウム~すみだ水族館~

先日、出張で上京したんですが、少し時間があるのでスカイツリーでも登ろうかと思ったんですが、当日券を買うのに70分待ちで断念。

隣に水族館があることを思い出し見学することにしました。

すると、「江戸リウム」というコーナーがオープンしたところでした。

20150422_121902_r

へ~、凄い和金がいましたよ。

20150422_121929_r

観賞魚フェアで優等を獲った和金だそうで。金魚の吉田全面協力とのこと。

おお?らんちゅうが居ますよ。

20150422_122213_r

円形の水槽に粋な模様の中に面被りも居ますがな。

20150422_123513_r

お見事な頭で。深見産だそうな。深見養魚場には宇野系も入っているそうなんで納得。

20150422_123815_r

上見も横見も出来るようなオーバーフローの特注の水槽だそうです。

20150422_123924_r

和金がぐるぐる回ってますよ。このディスプレーも斬新で良いですね~。

と、隣を見るとハッピと前掛けのおっさんは誰かと思いきや、川田さんじゃあ~りませんか。川田さんは何故私がここに居るのか?と鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしてましたよ。

びっくりした。ホントたまたま入ったんですからタイミングが良かったんですね。

20150422_123951_r

この企画、常設展示だそうです。

日本の水族館は金魚を冷遇しているだけに、この取組は本当にうれしいですね!ましてや金魚にとって一番縁のある地域の水族館に、しっかりとした展示スペースを確保することは大変有意義だと思います。

ディスプレーにも工夫があって金魚も生き生と表現されていました。

子供連れが多かったんですが、最初の更紗らんちゅうを見て「可愛い!!」と口々に言っていたのは印象的でした。

そう!らんちゅうって可愛いでしょ? 気持ち悪くないでしょ?

スカイツリーに行ったら是非こちらも見学を。

そうそう!江戸リウムは良い企画なんですが、葛飾北斎との企画はもう少し掘り下げて欲しかったなあ。惜しいです。(^^;)



| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年4月20日 (月)

雨ばっかり

4月に入って、例年になく晴天の日が少ないです。

Dsc_0854_r

休みが晴れではないと、どうしてもらんちゅうの世話を後回しにしていまいます。

Dsc_0857_r

水替えが遅れ気味になるんですよね。朝方はまだまだ雨のせいか寒いんです。

Dsc_0861_r

餌の回数も減ってます。中々魚が本調子とまではいかないです。

今年は桜も雨ですぐ散ってしまって、何か春らしさがあんまりないですね。

焦っても仕方がないのでのんびりやっていきますけど、暇ですよね~

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年4月15日 (水)

『最新金魚&ランチュウカタログ』~1993年~

1990年代、今ほど金魚やらんちゅうに関する情報は、容易には入手できませんでした。

考えてもみてください。インターネットなどはほとんど誰も知らない状態だったんです。まだテキストだけで情報をやり取りする“パソコン通信”が主流だった時代。今見たいに画像をアップすることも大変だった時代です。

私が未だにプロバイダがニフティなのはその名残です。当時はパソ通で全国の金魚ファンと繋がり色々な情報を集めたものです。

そんな時代、印刷物として目に触れるものは皆無だったんですね。パソ通の仲間から、「こんな本もあるよ。」って教えて貰ったのが、成美堂出版の『最新金魚&ランチュウカタログ』だったんです。今回ご紹介する本書は、私が金魚をはじめるちょっと前に発行された号なんですが、安くで入手したので少しエピソードとともにご紹介します。

Img_r 『最新金魚&ランチュウカタログ』1993年成美堂出版

この号からさらに二刊出版されているのですが、どちらかというとそちらのほうが私にとってはなじみ深いです。

3号まで出版されて成美堂はこの分野から撤退したんですね。採算が合わなかったんでしょうか。次が出る出るって噂されながら出なかったんです。そうこうしているうちに、ピーシーズから『金魚伝承』が発刊されて、中身はほぼランチュウカタログを踏襲していたのには驚かされたのと同時に、愛好家からは喝采を持って受け入れられていったんですね。

さて、本書について書いておきます。

本書を概観すると、初心者からベテランまでをターゲットに、美麗な写真を主体に掲載されているので、とにかく眺めているだけで楽しくなる構成です。

ちょっと気になった項目があるので以下紹介しますね。

Img_0002 観魚会第104回大会二歳魚優等 東大関 62ページ

この当時はまだ横見が掲載されているんですね。しかしこの号より後は上見だけになって行きます。何故当時は横見も掲載されていたかを考えてみてください。背なりと背の高さを意識していたということを証明していると私は考えます。

「上見なんだから少々背が高くても良い。」なんて暴論もその頃からよく聞くようになりました。そのような悪しき風潮もこのようなサンプルを見て考え直してほしいものです。

そしてこの魚の魚評を見ると、

長小判型、筒白更紗。竜頭のフンタン(鼻こぶ)がよく発達しているうえに、頭頂にはトキンをのせたみごとな頭をしている。尾筒の太みと小ぶりな尾型で尾さばきもよく、若獅子の大関魚といえる。

観魚会の魚評なので石川氏かもしくは古老が書かれているのでしょう。“トキン”て言われても当時は何のことは分からなかったでしょうね。ましてや読者はチンプンカンプン。

他の魚と比較してもこの個体は確かに良い頭です。他の魚評はほとんど全て竜頭って書かれていますけど、僭越ながら個人的には竜頭には見えないんですけどね。

この写真。上見でこれぐらい明確なトキンなら横から見るとどれぐらい膨隆しているかということが感覚で分かる良い例証だと思います。是非良く覚えて、上見だけで頭と背の高さなどを立体的に想像できるようにしてもらいたいです。

因みにおまけで裏表紙をご紹介。

Img_0001_r 裏表紙

この個体。可愛らしいくて顔の表情が良く出ていますね!トキンも先ほど紹介した個体よりずっと凄いですね。ふくよかなほっぺ。そして人の顔のような肉瘤の構成。これがらんちゅうの個性ってものです。

ただね、背はいただけませんね。背はかなり高いし、いわゆる典型的なナス胴ですね。ま、それはご愛嬌ってところですか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年4月14日 (火)

京都らんちゅう会見学

今年は雨の日が続いていますが、その間隙を縫って12日は良い天気。なので二歳会を見学に。

20150412_124002_r 京都六尊王神社は桜がまだまだ綺麗

ここの二歳魚は他の会と違って体長は小指第二関節ぐらいの大きさです。何故この大きさなのかは、ブログを丹念に読めば分かります。

20150412_115710 二歳魚
頭部がこのように角ばっていないほうが良くなって行きます。逆にこの時点でフンタンが出ていたりすると親になって見栄えが悪くなります。

20150412_120306 分譲魚

良い感じです。尾以外はね!

20150412_121519 二歳魚分譲

いや~小さいです。体長2センチもないですね。この大きさで冬越しするのはかなりの技術が必要です。普通の愛好家なら確実に全滅させてますよ。早期に選別して冬眠前に4センチぐらいにすれば殺すことは皆無です。この小ささの凄さは経験しないと分からないです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年4月 9日 (木)

『金魚の上手な飼い方』~桜井良平氏~

金魚を始めた頃、金魚の事が知りたいという欲求は、片っ端から金魚本を買い漁ることになりました。今回、手持ちの書籍を振り返っていると色々な発見がありました。

桜井良平氏の著述は、「金魚百科」や「金魚入門」が有名ですが、以下のような本も書かれていました。大変平易に書かれていて、中身も以前の書籍に比較して簡便化されているので、私は読み返す必要性を感じていなかったんです。

Img_r 『金魚の上手な飼い方』 日本文芸社 平成4年 桜井良平

ところが、なんと!

以下の挿絵、まさに「宇野系」です! 金魚をやり始めた時は意識していなかったんでしょうね。びっくりです。

Img_0001

顔は獅子頭。これぞ獅子頭ですね!メリハリがある肉瘤は、宇野系の真骨頂。さらに低い背に更紗と来たもんです。表紙の素赤のらんちゅうと比較してみてください。明らかにこの更紗のほうが上質ですね。

モデルになった個体は存在していたはずです。こんな絵は想像で書けませんから。

そこで以下は私の推測を書かせてもらいます。

この書籍の品種の挿絵は、色々な資料から書き起こしていると考えられます。

例えばオオサカランチュウ。

これは松井博士の「科学と趣味から見た金魚の研究』を参考にしているのは明らかです。

その他は、当時桜井氏が手持ちの写真から代表的なものを絵として書き起こしてもらったと考えられます。

ならば、このらんちゅうは、こう考えられないでしょうか。

桜井氏は松井博士はもとより、京都金鱗会、宇野先生とも懇意にされていました。ということは、宇野先生の魚の写真を元に絵に起こしてもらった。そう考えるのが自然でしょう。

そうでなければ、ここにこの挿絵は不自然すぎるのです。本書にはほかにもらんちゅうの挿絵があるのですが、これだけは別物なんです。

今の宇野系らんちゅうにこんなタイプは残念ながらほとんど見ることが出来ません。

何故でしょう。もうお分かりですよね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『金魚・鯉のあたらしい飼い方』~鯉は少々~

熊谷氏はフィッシュマガジン誌に遺伝学についての連載もされていましたね。

この本、盛りだくさんです。サブタイトルに、「日本産金魚・中国産金魚・錦鯉」・(金魚、鯉を長生きさせたいかたがたのために)、さらに(繁殖編増補)とな。

表紙の写真は錦鯉なんですが、中身はほとんどが金魚です。(笑)

Img_0003_r 『金魚・鯉のあたらしい飼い方』 熊谷孝良 昭和43年 包装印刷工芸社

飼い方や品種の解説はさほど他の類書と大差ありません。

それよりも遺伝学に関する知見を、ご自分の言葉でわかり易く解説しているので、興味のある方は是非当たった方が良いと思います。

少しご紹介を。

1.遺伝とは何か
日本の冬の寒さを経験しない土地で繁殖を繰り返して金魚には、低温に堪えられないような遺伝因子を持った金魚(熱帯魚のように)までが、自然淘汰されないで、生き残ってゆくので、そのような金魚の越冬がむずかしくなるのである。113ページ

たとえば無菌状態に近い環境で飼育をすれば、細菌に抵抗力や耐性の無い個体までもが残ることになります。

それを累代繁殖すれば、どんどん環境に適応力のない狭いレンジでしか生きられない系統が出来上がってしまうことになります。虚弱体質のらんちゅうは、消滅するリスクを絶えず持ってしまう可能性が高くなるのでしょうね。

継続性と継承と言う観点から考えると、いくら飛び抜けた形質を保持した個体といえども虚弱体質の個体は、淘汰の対象と考えた方が良いということになりそうです。

遺伝因子は、形態だけではなく体質にまで目配りする必要があることを熊谷氏は仰っているわけです。そこまでが遺伝なんですね。

早い話しが、適度に免疫力が付くぐらいの病気を克服して、健康に3歳から4歳まで飼育した個体の中で、最も良形質の親を選択して仔を取ることが望ましいということです。

もっとも、3歳まで飼育者の不注意なく飼育することがどれだけ大変かは、経験したことがない人には分からないことですが・・・・。(笑)

3.メンデルの遺伝の法則 115ページから

優劣の法則

分離の法則

独立遺伝の法則

純粋の法則

メンデルの法則以外のもの

以上の項目ではメンデルの法則を簡明に記述されているのですが、難解になり易い部分が良く整理されているので、群を抜いて分かりやすいです。

メンデルの法則については、らんちゅうの改良と維持を真剣に考える人は、少なくとも頭に入れておいていただきたいです。そうすれば、このブログで主張していることが決して荒唐無稽ではないことが分かってくると思うのですが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年4月 7日 (火)

琵琶湖金鱗会~二歳会~

4月5日、土砂降りです。パンツまで濡れました。^_^;

雨の日は、ほんと辛いです。会員さんも少ないし、こういう時に来ない人は本当にらんちゅうが好きな人ではないんですよね~

Dsc_0844_r カッパ来てやってます。

ちょっとご紹介。

Dsc_0845 二歳 優等1席

形を覚えないと上達しません。

Dsc_0848 二歳 1等1席

尾が張り気味ですね。この時期なんで腹が遠いです。筒伸びと腹が遠いは紙一重なのが良く分かります。エサの加減で隠れる部分です。

この時期の魚は冬眠明けなので状態が良く分かって勉強になりますよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年4月 3日 (金)

『金魚の飼い方』~ありふれた名前だけど~

はて、著者の肩書は「東京水棲生物研究所所長」とあります。そんな研究所があったんでしょうか。少なくともネットで検索しても出てこないので、現存はしていないようです。

「海水魚―採集から飼育まで 」(1968年)・「育て方教室熱帯魚 」(1967年)・海水魚の飼い方―家庭の水族館 」(1956年) が関連書籍としてヒットしました。確かに水棲生物一般の書籍ですが、果たして何者かはそれ以上の情報は見当たりません。               

Img_r 『金魚の飼い方』 鶴書房 昭和40年 柴田清

参考文献等の書き出しは一切ないのですが、内容はかなり専門的です。ネタ本は明らかに松井博士の一連の書籍にあるのは分かるのですが、一部独自ネタとして石川亀吉氏に取材しての文章はそれなりの歴史的資料として価値があると思われます。

Img_0001_r 往時の石川亀吉氏の写真も(10ページ)

「金魚の鑑賞」という項目にランチュウの良否判定として以下の文章があるのですが、聞きなれない用語などがあるので少し引用しておきます。

腹部は後の方がふくれたものが良く、これを“しゃも腹”と云いますが、あまりふくれたものは“釣腹”と云い、前部が大きい“前孕み(はらみ)”と共に不良とします。102ページ

何か全然想像が付きません。「しゃも」??しゃもとは軍鶏ですよね。軍鶏の胴体をイメージしたらよいのでしょうか。さらに「釣腹」。釣腹とは背中から腹がぶら下がったように見える個体をそのように形容したと思っているのですが、ちょっとイメージとしては違うように感じられます。

胴の見方は随分特徴的です。当時の宗家に取材しての書き様なのでしょうか。悩むところです。

Img_0002_r 本書103ページ

どこから持ってきたのかこのような写真も掲載されています。文字は達筆過ぎて判読不能なのですが、頭部は立派なトキンタイプです。こんなのを釣腹と言うのでは?と思うのですが・・・・。(汗)

内容はしっかりしているのですから、少なくとも参考文献の列記はしてほしいものです。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2015年3月 | トップページ | 2015年5月 »