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2013年12月21日 (土)

論外的オランダ獅子頭考~歴史的資料を交えて~

オランダ獅子頭は、弥冨型(短手)が市場を席巻した時代があったのですが、今は多種多様な個体が見られるようになりました。

ただ、頭の質はどうかというと、むしろ昔のほうが好ましい型が多かったのではないかと推察されます。

書籍に掲載された画像を見ていくことにしましょう。

1『金魚』保育社カラーブックス 昭和38年 松井佳一著 キャプションには兜巾型(ときんがた)とある。

2金魚』より キャプションには『アズキサラサとシシガシラが良く発達したもの』とある。

オランダ獅子頭は、松井氏の書籍に登場する画像の多くに断り書きはないが、宇野先生か金鱗会副会長の桜井氏の持魚だそうです。キャプションでは、上掲の素赤が「兜巾型」、下掲の素赤の個体を「獅子頭」と規定しています。

私が思うに、上掲の個体も大きくは獅子頭と判断します。

1_2『金魚と錦鯉 鑑賞と飼い方』昭和43年松井佳一著

こちらにも良く肉瘤のあがった個体が掲載されています。このページの上下の個体は同じものと思われ、下を左右反転させると以下のように同一個体と推察されます。

1orannda
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まさに獅子頭。優美な房尾にも関わらず、尾芯が垂れることもなく維持し、ベールのような華やかさも演出していますね。
どうですか、この頭部。兜巾がくっきりと存在感を主張し、目下から前方に張り出した側(がわ)は、いかにも神楽の獅子頭を思い起こしますね。そして上から見て兜巾が正方形に出ているということは、目幅もあることを意味し、同時に背幅があるのが分かるかと思います。

上から見て良し、横から見て良しの超優良個体です。

こうやって見ると、らんちゅう同様、魚が進化などしていないことが分かりますよね。今では見ることのない個体が昭和40年代に居たんですから。形質を維持することの難しさを痛感させられませんか。

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