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2013年11月 6日 (水)

守口京都らんちゅうの会見学

「守口京都らんちゅうの会」、会名に地名が二つも入っています。(^^;)

入賞魚でこの会を象徴する魚を見てもらいましょう。

2親魚入賞魚

こちらの会は、一般の品評会と趣が違います。

まず部門が、二歳魚・三歳魚・親魚(四歳魚以上)となっています。

当歳はないんです。三歳は親魚ではないんです。普通の愛好会の品評会に慣れている人には、もうすでにこれだけで受け入れられない愛好家も出るかもしれません。

なぜ当歳魚部門がないのでしょう。

この会は、会用に仕立てないので小さくて個体ごとの素質が分からないから審査に値しないと考えているのです。ということは各池には沢山の当歳が素質が分かるまで温存されているということです。

ご覧のように尾でハネていないので、必然的に数は増えますよね。ならばどこを審査しているか?胴の質を一番に見ているんです。尾は?尾は審査対象になっていないんです。これに良い尾が付いていれば、比較対象の結果上位に上がるでしょうけど。

なぜ三歳魚の審査があるのか。

魚は四歳を完成とします。宇野系の魚は、二歳から四歳までにどんどん変貌していきます。変わらないとしたら会用の早生と考えても良いでしょう。その三歳を中間品評しようというのがその趣旨です。

少し話しを戻しますが、上掲の魚が入賞魚として上がる意味ですが、この尾なら早期に淘汰されていてもおかしくないですね。それが入賞するという不思議?

はじめて見学される愛好家の方が、「なんでこれが上がるのか分からない。」と仰っていました。ごもっともです。

思考停止しないで、「Why?」を突き詰めれば、ここの会員さんは親切丁寧にきっと教えてくれるはず。

既成概念に囚われずに受け入れてみれば思ってもいない広い世界が拡がっているということはありますよね。

かの宇田川氏が当歳の選別をできる限り遅らせた理由。晩年の宇野先生の池の当歳が小さかった理由。京都の藤井氏の池も同様に当歳が小さかった理由に思いを馳せれば、会用魚の育成だけがらんちゅうの全てではないことがおぼろげながら分かって来るのではないでしょうか。

色々な試みがあって良いと思うのです。

今の一般の品評会が果たして不変の制度なのかどうか。会員の高齢化と会員数の減少はリンクしています。今は盛況な会もいずれ世代交代しないと継続が難しくなります。絶えず検証しながら会の運営を続けるべき時ではないかと私は思っています。

昔の観魚会で、当歳魚部門を亀吉翁が無くしたことがあったそうです。そうしたらお客が来なくなったとか。あの観魚会でもそんなことがあったんです。でもそれでは商売ですから立ち行かなくなるので戻したそうですが。(笑)

見学して色々考えさせられました。自分の中では整合性が取れているのですが、それをどのようにこのブログをご覧になっている方に伝えるか。悩みは伝え方なんです。

今年ももう終わりです。オフシーズンはまた頭の中にらんちゅうを飼って、ブログに吐き出すことになると思います。

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【7】金魚全般」カテゴリの記事

コメント

ぷんぺいさん、こんばんは。
私の属する会も同じです。親魚、親魚候補が評価されます。人それぞれでしょうが、私はこういう会が好きです(^^)
因みに私が属する会は若い方が結構増えていて楽しみな会です(^^)
また拝見させて頂きます

投稿: ししまる | 2013年11月 6日 (水) 22時08分

尾で選別しない会っていいですね。このような考えの会の方が良質ならんちゅうが残りやすくな思います。私はまだ会には入っていないのですが、いずれ入る時にはこのような会に入りたいですね。

投稿: ぽんた | 2013年11月 7日 (木) 01時16分

ふんぺいさん、こんばんは。
日曜日はお疲れさまでした。
僕は次の日に平衡感覚がおかしくなって寝込んでいました。

写真の魚は可愛らしく泳いでいましたね。
同じ腹からの固体と思われる魚もいました。
胴を優先する会なので頭、尾は関係ないと聞いています。
胴に欠点はないですからね。
泳げる魚なのでいいと思います。
3歳と思いますが老けが早いので僕なら種にしません。
独特な魚で上手な飼育をされているのだなーっと思います。
僕なら早くにハネて残らない魚です。

投稿: 星の王子 | 2013年11月 7日 (木) 02時54分

ししまるさん、おはようございます。
ししまるさんが所属している会は、神戸らん友会?
そちらの会は、若い人が多くて和気藹々として羨ましいです。(^^;)
親魚を種魚審査と考えたら、これで良いと思うんです。ちゃんとした尾の仔は次代でも出ますから。そこなんですよ、問題は。

投稿: ふんぺい | 2013年11月 9日 (土) 08時17分

ぽんたさん、おはようございます。
良質の会魚を量産しようと思えば、種魚をどのように育成するかだと思うんですよね。
でも中々理解できる人は少ないみたいです。
リセットして考えれば良いのですが、今までやってきたことがチャラになるように思って怖がる人もいらっしゃいます。そんなことないのに・・・・。

入会するお気持ちがあるんでしたら色々相談乗りますよ!(^^)/

投稿: ふんぺい | 2013年11月 9日 (土) 08時22分

星の王子さん、おはようございます。
そうですか、大変でしたね。無理をなさらないように。

ま、でも胴を見れない人は沢山います。意味が分からないので。このブログで説明しているんですけど、その辺は見ないようにしているみたいです。(^^;)

三歳でしたっけ?この魚。
でも星の王子さんは更紗好きだもんねえ。(^^;)

投稿: ふんぺい | 2013年11月 9日 (土) 08時39分

はじめまして。
日らん系を飼って3年、大きく育てる風潮に馴染めず、今年から宇野系を始めた者です。
これまで何度かブログを拝見しました。
「既成概念に囚われずに受け入れてみれば思ってもいない広い世界が拡がっているということはありますよね。」という言葉は目からウロコでした。
既成の評価基準で魚を選別し、成長を見守る毎日を、なんとなく楽しめないでいました。
らんちゅうの趣味は自分には向いていないのかなと思い始めたところでした。
でも、もう少し自由に魚の魅力を認めれば、らんちゅう飼育が楽しくなるような気がしました。
既成の評価基準は現代において最大公約数的な美意識の表れなのかもしれませんが、10年先のことは誰にもわかりません。
見聞を広められた方はさすがご見識をお持ちだと、感心させられた次第です。
ブログを拝見するのを楽しみにしています。

投稿: 上染谷柚子 | 2014年9月24日 (水) 01時01分

上染谷柚子さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。(^^)/

私が読み取って頂きたい部分をしっかりとご理解いただいてとても嬉しいです。

どこに魚に対する基準を置くかによって全く変わってきてしまいます。そうではなく、「らんちゅうとは何か」を深く考えれば、自ずと寄って立つべき芯が見えてくるはずなんです。

私は「らんちゅうらしいらんちゅう」がもっともっと増えれば良いのにと思って活動しています。


上染谷柚子さんのお言葉が励みになります。これからもどうぞこのブログをご贔屓にお願いいたします。(*^^)v

投稿: ふんぺい | 2014年9月24日 (水) 07時52分

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