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2013年6月

2013年6月30日 (日)

ツマミ二態とスボケ

初心者で悩むのがサシ(差し)とツマミ。

良くご質問いただきます。具体例で見ていきます。

1
尾芯が見えますよね。この個体はなぜか右側にも尾芯らしき線が入っていますが。

これだけ尾芯が確認できるのは尾芯太なんですが、その線が尾皿を貫いて尾筒に貫通しているわけではありませんね。尾芯が尾筒に差し込んでいるから“差し”って言うんですね。

ですから、この個体は上から指でつまんだような形状の尾なので“ツマミ”です。

3

ツマミが酷くなると上の個体のようになります。一見鮒尾ですがツマミですね。尾芯が見えますから。

以上のように、

鮒尾→袋尾or差し→ツマミ→尾芯太→正常尾

と変化してきたと考えられています。

ですからハネる順番は上のようになるんです。これが根拠です。

ところが、もう一つ説があるんです。

鮒尾→二枚尾(複数尾・二枚以上)→四つ尾or三つ尾

鮒尾からいきなり二枚尾が分離された。そういえば尻鰭も2対ですよね。松井先生の本には尾が何枚もついている奇形が報告されています。ならばいきなりってこともあるかも。

2_2

因みに上掲の個体はスボケ。すぽんとすぼけちゃっているでしょ?尾肩がないですよね。だからスボケ。

こんな個体も数が少なかったら残すこともアリだと思うんですけどね。

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2013年6月24日 (月)

あなたならどうする?~選別の考え方~

愛好家の皆さんは選別に日夜励んでおられることと思います。

昔は私もスタンドライトを煌々と照らしながら深夜まで選別をしたものです。

さて以下の画像をご覧ください。

Dsc_3631

さ~て、あなたならこの個体、ハネます?

そしてその理由を述べよ。(試験問題風(-。-)y-゜゜゜)

答え

答え

【理由】尾がまくれているから、ハネる。

それでは答えになってません。

「尾がまくれているから何故ハネるのか?」を答えなければなりません。

理由1:会で評価されないから。

理由2:見栄えが悪いから。

理由3:遺伝するから。

ざっと理由は三つでしょうか。

理由3から見ていきましょう。

尾まくれが遺伝するという根拠は薄いです。むしろ尾骨が柔らかい個体で、網などで傷つきやすいと考えるほうが妥当だと思います。同じような個体ばかり輩出するのなら取扱いを振り返るべきでしょう。

よってハネる理由にはならないと思います。

さて理由2は、仕方ないですね。好みなんだから仕方ないです。観賞魚なんですから。左右対称で無かったら気が済まないって方なんでしょう。家のテレビのリモコンの位置もしっかり決まっているような方が多いかも。(^^;) 良い魚の意味が違ってますよね。

よって理由2は、ご本人以外はハネる理由は希薄です。

さてさて、理由1です。

じゃ、尾まくれでも会で評価されるならハネないのか?ってなりますよね。そういう方は、尾まくれが許されるなら、次にどこが審査の対象になるか必死で考えるでしょうね。

会本位の考え方ならハネるのでしょうが、魚の質でハネるとなるとどうするのでしょう。

さてふんぺい的解答をば。

【解答】
単に尾がまくれているだけ。サシでもないので、この時点ではハネる要素は皆無。会を目的としていないので、らんちゅうの形質を見極めるためには、“残す”が正解です。

尾でハネれば、どんどん良い形質が薄まっていくことに気が付かなければ本来の種魚は残らないと思います。

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2013年6月23日 (日)

古老から聞いた話~宇野先生のお言葉~

どこかの時点で宇野先生の金言をまとめようとは思うのですが、中々実現しそうにもないので少しご披露。

宇野先生を車で送迎の折り。(※以下、伝聞を会話文に脚色)

古老「先生、この頃更紗がもてはやされてますけど、うちは更紗出まへんねけど、どうしたらよろしいです?」

先生「らんちゅうは赤でよろしおす。それ以外を求めはるんやったら、東錦や土佐錦をやらはったらよろしいやろ。」

古老「はあ。」

先生「東錦は色が三色もあって綺麗ですよ。土佐錦は尾がよろしいな。」

。。。。。。

何をかいわんやですね。

この短い会話の中にらんちゅうの真髄が語られているように思いませんか?

頭(カシラ)と胴の作りがあって初めてらんちゅうは成立するっておっしゃられているように読めませんか?

先生が何を大事にされていたか?宇野系らんちゅうの原点に戻って考えるべきと思うんです。

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2013年6月 9日 (日)

選別しました

今年は空梅雨で天気が良いので助かります。

ふんぺいの第一回選別はどうやっているのか?

孵化して一週間。まだまだ毛仔です。200リットルの水槽にうじゃうじゃいます。

何尾いるか正確な数は分かりませんが、優に7~800尾いるでしょうか。

さあ、このままではいくらエサをやっても大きくなりません。小さいままだとこの先、梅雨にエラにかかったら抵抗力がないので全滅の憂き目に合います。

水槽を増やすこともままなりません。タイミング良く誰か来たら持って帰ってもらうんですけどそうこうしているうちにすぐ時間は過ぎていきます。

いちいち独りよがりの選別なんてするのはナンセンス。良いの(会用ではないですよ)をハネているのに決まっています。

ならばどうするか?

ざっくり手網で掬ってハネるんです。(^^;)

1選別網がでか過ぎるって?!


半分にしてもまだ400尾。

最終残るのは高々50尾なんだから、確率的には良いのも必ず残るって考え方です。

2さらば!毛仔達よ。

結局、4歳まで見極めると言ったって、全て残すことは不可能です。いかに健康に事故なく飼育するかがポイントなんだから、こんなところで躊躇する暇はないんです。

もったいないなんて思いませんよ。こんな小さかったら鮒尾くらいしか抜けないでしょ?そんな非効率的なことはやっても意味ないです。しゃもじの尾を残すったってある程度大きくしないと分からないんですよね。

いかに主観を排除するかということ。“選別を放棄する”とはそういうことなんです。

選別をしないで魚を減らす方法ってこんなやり方もあるんです。

本当にやっているんです。(^^;)

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2013年6月 4日 (火)

トビについて

この時期はというと、毎日ブラインシュリンプをあげる日が続きます。

さて池を見ると様相がかなり変わってきています。

トビ(飛び)です。

大きさにバラツキが出てくるんですよね。

Dsc_3626_edited1


一般に愛好家間では大きく成長したのを“トビ”って言います。つまり“飛び抜けているもの”ですね。

やけに大きいやつ、逆に小さいやつ(これも広義にはトビ)。

こうなってくるとこの成長の差はどんどん開いていきます。

大きさを合わせて飼うと段々揃ってきます。場所がないと出来ない話しですが。

さて、トビをどう考えるか?

①成長が早いので会用に持って来い。

②どうしても大味になる。(その時点ではそうかもしれませんが、親になれば一緒だったり)

③他の個体より強い=先祖返りしている→種に向いていない

④理由も考えずにハネる。

ま、こんな考え方をそれぞれされているんじゃないかと思うんですね。

トビってそもそもどうして大きくなれたのか?

①他の個体よりすばしっこい。→泳ぎが上手い?or 鮒尾だから? その為に他の個体より多くエサにありつける。(先祖返りと言われる所以です。)

②共食いで勝ち上がった強者。(より原始的とも言えますね。)

③体質で栄養吸収率が良い。(協会系はこのタイプを突き詰めたのかも?)

等々が考えられます。

ならばトビの処遇はどうすればよいか?

どうもこうも愛好家が、科学的根拠なんか無しに、ケースバイケースでどうするか考えざるを得ないという結論に落ち着くのでしょうかね。

スッキリするような結論でなくてスミマセン。

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