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2012年4月 2日 (月)

会報を読み返して

琵琶湖金鱗会の会報作成を平成10年から担当しています。

Img_0007

当初はコピー機でせっせとコピーしてホッチキスで綴じて一部一部手製でした。これが結構な手間でした。記録を残すことが大事だと一念発起して作り出したのですが、結局印刷会社に依頼することになったのでした。

それをつらつらと読み返していると発見があるものです。

ふともうお亡くなりになった古老の一文が目に付きました。少し紹介しようと思います。

『らんちゅう飼育最近気になること』と題して、

F.更紗にこだわりすぎる
一昔前に比較すると、品評会の出展魚が更紗に偏り過ぎている様に思います。素赤や黄金の魚も、評価されてしかるべきと思うのです。素赤同志の交配でも更紗は出ます。むしろこんな更紗の方が、赤や白の冴えた魚になると見受けています。池に素赤や黄金の親魚がいないのでは、良血種の維持は困難です。確かに更紗は一見華やかですが、更紗以外のランチュウは、評価されない様では、困った事だと思いま

さすが古老です。目に鮮やかな更紗の成り立ちから警鐘を鳴らされているんですね。黄金という色合いを当時使用されていたとは驚きです。良血種の維持の方法をそれとなく書かれているのに今気が付きました。

G.竜頭にこだわりすぎる
目巾があって前だしの立派な魚のみ、珍重される傾向が近年著しく、「ときん頭」の魚は評価されない、こんな傾向が極端に出ています。目巾と目先が十分ならば、「ときん」型の頭の魚も十分に鑑賞にたえられます。      故 荒木克巳氏

当時ですら「ときん型」は居なかったんです。古老はやはりご存知だったんですね。その意味が判らず私はスルーしたんです。今頃気が付いても時すでに遅しですね。

先人の言に耳を傾ける重要性がこれだけ読んでも判るというものです。そして記録として残すと言う事。我々愛好家が悩んだ時に振りかえって先人の言を紐解くことができること、これが何よりもらんちゅうの発展には欠かせないのではないでしょうか。

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コメント

前にもコメントしましたが今から30年前に今は亡き大師匠から『更紗を追いかけたらアカン、トキンのらんちゅうを大事にしなアカン』とズブの素人の私に言わたのを覚えています。恐らく宇野先生が自らの経験に基ずいた話しを御弟子さん達に話されて居たんでしょうねぇhappy01

投稿: ツネゴン | 2012年4月 9日 (月) 11時07分

おはようございます、ツネゴンさん。
宇野先生はそのような本質というか本音はほとんどの方には仰っていなかったようです。私が芋づる式に辿るように調べて行った結論なんですけど、なかなか皆さん納得されないのが現実でしようね。

投稿: ふんぺい | 2012年4月10日 (火) 07時44分

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