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2009年7月 6日 (月)

肉瘤考ノート ~補遣~

『肉瘤考』以後、新しい資料などで判ったことを少し書いておきます。

1.肉瘤は、「脂肪である」というのは俗説。

組成組織は、主に蛋白質であり、皮膚が肥厚したもの。皮膚の肥厚に関しては松井博士の文献より周知でしたが、新規論文(最近)で松井博士の業績を引き継ぐ形で発表されています。もう少し詳しく言うとコラーゲン繊維とのこと。

従って、脂肪分の多い餌を与えることによって肉瘤の膨隆を促すことは、科学的には考え難いと思われます。

2.肉瘤増強と甲状腺あるいは甲状腺ホルモンとの関係

松井博士の肉瘤に関する英文の論文に当たってみましたが、博士は肉瘤増強と甲状腺の直接的な関係を示唆された形跡はありませんでした。

一般に、甲状腺ホルモンは成長を促すホルモン分泌であって、直接的な肉瘤との因果関係があるとは思えません。

要するに、健康的な飼育を心がければその個体の資質が発現しやすいということと解釈します。

3.松井博士の英文論文の要旨は、

肉瘤は遺伝的なものである。
       ↓
しかしながら飼育方法、餌料によって発現の仕方が異なる。
つまり幾分かの技術的介入は有りえるということ。

でも、所詮技術なのですから限界があるということ。
      
と述べられているようです。

新規論文においても、松井博士が結論付けた内容を大きく変更する所見は見当たりませんでした。ということは、昭和初期の論文から金魚の科学的な研究はなされていないとも言えますね。

肉瘤組織が脂肪なら脂肪分たっぷりの餌を与えれば出るみたいな素人考えになるんだと思うんですが、胴体は脂肪で膨らますことは出来たとしても肉瘤は出ないってことですね。じゃ、プロテインを与えるか??

ならばどうするか?
肉瘤の発現する遺伝形質を持っている親を選抜して意識的に残すこと。。。。
ってことなんでしょうねえ。

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